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溶液中のDOは、それと接している酸素分圧と比例するため気圧に影響を受けます。そのため補正が必要となります。
通常、平地においてはあまり問題はありませんが、特に高地において使用する際は、気圧補正をする必要があります。
hPa=mbarで同じ気圧をあらわす単位です(1hPa=1mbar)。以前は、気象用語としてmbarが用いられていましたが、現在では国際規格として、hPaが用いられています。
高度が高くなるにつれて、気圧は低くなります。目安として、高度10mの上昇で約1hPa小さくなります。 高度(m)と気圧(hPa)との関係
溶存酸素計の温度補償とは、DO電極の感度が溶液の液温によって変化するため、その分を電気的に補正しています。
温度測定はサーミスタで行い精度は±1℃のため、通常の測定はATCモード(自動温度補償)での測定で充分精度よく温度補償できます。より正確な温度補償が必要な場合には、正確な基準温度計などを用いて測定した温度の値を計器に入力します。これがMTC(手動温度補償)です。
ヘンリーの法則により、一般に溶液の溶存酸素量は塩分濃度が増加するにつれて減少します。そのばらつきをを補正することです。
塩分濃度をあらわす場合の慣用の単位で、千分の1のことを意味します。 ppt:Part Per Thousant 1000ppm=1ppt 濃度をあらわす単位のppt(Part Per Trillion:1兆分の1)とは区別しています。
溶液と空気とが接して完全に平衡(飽和)状態となっているとき、溶液中のDO:C[mg/L]と空気中の酸素分圧:Ps[MPa]との関係は次式であらまします。 C=Ps/H ここで、H[MPa/(mg/L)]のことを「ヘンリー定数」と呼びます。このヘンリー定数の値は溶液の組成によって変わります。一般に、溶液中の塩分が濃くなるにつれてHは大きくなるため、Cは小さくなります。
塩分濃度補正の設定は4.0(ppt)と入力してください。
塩分補正は0.0pptにして、気圧補正もその気圧に応じて補正してください。
センサの感度は温度によって異なるため、その感度のばらつきを補正しています。
一般的に溶液の温度が上昇すると飽和溶存酸素量は減少します。
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