「Project Colors」は、SDGsの17の目標に対して、私たちがどのように貢献できるかを考えるために作られた社内プロジェクトです。さまざまな部署の従業員が組織の枠を超えてコミュニケーションを図り、やってみたいことを共に実践できる場として2020年に活動をスタートしました。
試作された水質計は、オフィスに展示されています
「年齢や知識に関係なく、日頃から環境問題へ関心を持つ人が増えてほしい」ー そのような思いを持ったメンバーが、これまでは専門家に委ねられてきた水質の測定を、子どもから大人まで誰もが簡単にできるようになる「未来の水質計」を考えました。
例えば、測定する対象に水質計をかざすとキャラクターが投影されて、測定結果が表示されるようにしたい、ランドセルやかばんに取り付けられるよう、持ち運びしやすいキーホルダーサイズしたいなど、測定をより身近にしてもらうためのアイデアが集まり、コンセプトデザインとして形になりました。
この活動は製品の実現可能性に関わらず、どのような水質計があれば測定がより身近になるのかを考えることを目的に活動を行いました。既存の枠組みにとらわれることなく新たな価値を生み出す力は、今日の製品開発に活かされています。
子どもたちにオンライン授業を行っている様子
「次世代を担う子どもたちに『はかる』ことの大切さを知ってほしい」という思いから始まったProject Colorsの教育活動。まずはトライアルとして、従業員の家族を対象に身近な植物である「朝顔」を使った授業を行いました。朝顔の花の色は、花びらの細胞（液胞）のpHが酸性だと赤く、アルカリ性だと青く変化する傾向があります。この現象を活用し、子どもたちにpHの違いが与える影響を楽しく学んでもらう企画を考えました。
企画は朝顔の種をまくところからスタート。子どもたちには自宅で朝顔を育ててもらいました。授業の当日は、育てた朝顔の花の汁にクエン酸粉や重曹粉を混ぜて色の変化を体験し、実際にHORIBA製品のpHメーターを使って朝顔の花の汁のpHを測定しました。その後「なぜ花の色が変わるのか？」という問いかけを通じて、水質をはかることを身近に感じてもらいました。
現在、堀場アドバンスドテクノの教育活動は幅広く展開されています。水の大切さや科学のおもしろさを子どもに伝えたいという思いを持ったメンバーが、さまざまな教育機関や地域コミュニティーに出向き、積極的に出前授業を実施しています。
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ペーパーレスアワード 2023 で金賞を受賞した、LAQUA twin梱包箱の改良デザイン（右が新デザイン）
「紙の取扱説明書よりもPDFなどの方が喜ばれないか？」「過剰梱包で段ボールを無駄遣いしていないか？」「廃棄時に負担がないか？」など、資源の使い方に疑問を持った従業員が中心となり、部門を横断したペーパーレス活動を進めています。2023年には、この活動の成果を可視化し、従業員同士で努力を讃える「ペーパーレスアワード」を実施しました。このアワードでは、紙資源、梱包材、輸送コスト、廃棄量の削減に貢献した取り組みが評価され、従業員の投票により特に高く評価された活動が表彰されました。
【ペーパーレスアワードを受賞したテーマ】
・LAUQA twinシリーズの梱包箱の紙使用量削減と統一化
・取扱説明書のWEB掲載 ー ペーパーレスと顧客満足度向上の両立を目指して ー
・生産現場における段ボールゴミの削減
LAUQA twinシリーズ梱包箱改良の活動詳細は、こちらの記事をご覧ください。
環境に優しいものづくりへの挑戦 ～LAQUAtwin改良プロジェクト～
現在も、新たな社会貢献活動の創出にチャレンジしたい多くのメンバーがProject Colorsに参画しています。今後の取り組みにもご期待ください。
こちらのインタビュー記事では、Project Colorsの誕生背景や、堀場アドバンスドテクノのサステナビリティへの考え方について、副社長の金谷幸一郎が熱く語っています。ぜひご覧ください。
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・堀場アドバンスドテクノのサステナビリティ
