
ガスタービン向け水素・アンモニア燃焼

自動車用エンジン以外の燃焼でも、各種開発・モニタリング向けの計測機器を提案します。
水素エンジンの評価において、排出ガス分析計・計測技術から、最新の法規動向、設備の安全対策まで、お客様とご一緒に解決策を検討し、幅広い計測ソリューションをご提案します。
水素エンジンは、水素を燃料とする内燃機関のことで、エンジンの燃焼室で水素を燃やし、燃焼時に発生する圧力から動力を得る装置です。燃焼時の化学反応では理論上水のみが発生し、二酸化炭素(CO2)を排出しないため、カーボンニュートラルを実現するひとつの手段として注目を集めています。
水素エンジンは従来からあるガソリン・ディーゼルエンジンの部品や開発環境、内燃機関への高いノウハウを流用・活用することができます。また、燃料である水素も燃料電池で要求されるほどの高い純度は要求しないため、水素活用の一つの手段として検討されています。
現在、欧州・米国において水素エンジンに対応する規制の改定作業が進められています。
国連
LDV:R83、R154ともにすでに水素エンジンに対する要件あり
排出ガス試験は必要だが、水素のみを燃料とする内燃機関の場合NOx計測のみ
燃料蒸発ガス、OBFCMへの要件はなし
HDV:水素100%燃料のエンジンに対するR49-07(排出ガス試験法)とR85(馬力測定法)の改定が2024年2月に公布※1
測定成分はNOx、CO、THC or NMHC、NH3、PM、PN、カーボンバランス法は適用除外
Dual Fuelを含む改定案を検討中
※1 UN Regulation No. 49 Revision 8 - Amendment 2 | UNECE
NRMM:HDV R49の改定を参照し、改定案を策定予定
米国
2024年4月にEPAより公布された重量車のGHG Phase3規制※2に伴い計測法が改定
水素燃料専焼エンジン、混焼エンジン(水素/CNG、水素/ディーゼルなど)は従来型のエンジンと同様に排出ガス規制対象となる
※2 Final Rule: Greenhouse Gas Emissions Standards for Heavy-Duty Vehicles – Phase 3 | US EPA
水素エンジンでは、従来の内燃機関とは異なる、特有の開発課題への対応が求められます。水素エンジンには、大きく3つの課題があります。
水素エンジンの試験環境には、高濃度水分や未燃水素を含む排気への対応や、水素に対する安全対策、さらには、各自治体消防への届け出までの対応が求められています。既存設備を有効活用し、最適な投資を行い上記の対応を実施しなければなりません。
HORIBAは、お客様とご一緒に、それぞれの課題に対する解決策を検討し、最適な計測ソリューションをご提案します。
HORIBAの提案する水素エンジン計測ソリューション
水素エンジン評価用 代表製品例
レーザ吸光法自動車排ガス測定装置 MEXA-ONE IRLAM*
SCR還元時に発生するNH₃を正しく評価し、排出ガス低減をサポート
*IRLAM(アーラム)は、株式会社堀場製作所の登録商標または商標です
A/F把握のためのH2Oや排出ガス低減に向けNOx, NH3, N2Oなどを1台で同時計測
その他多様な分析計・評価設備をご提案いたします。お気軽にご連絡ください
水素エンジン計測ソリューションの詳細は、下記資料にございます。
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