
FC・ECエネルギー収支・発電効率のリアルタイム計算

補器類の消費エネルギーを含むFC・ECのシステム効率をリアルタイムで把握できる、計算・表示機能です。
FC起動時の触媒カーボンの酸化に伴い排出されるCO₂を非破壊・連続で計測することにより、触媒層の劣化度合いを評価できる、FCスタック劣化評価向けのソリューションです。
・FCEVの性能向上に向け、FC自体の効率向上・耐久性向上が要求される
・性能を改善しながら、低コストを実現する必要がある
→ 材料・素材からFC制御まで、幅広い研究開発が進む
カーボンニュートラルに向けた取り組みが進む中で、モビリティ分野においては、燃料電池(FC)を電力源とした燃料電池車(FCEV)の開発が進んでいます。FCEVの普及拡大に向けて、搭載される固体高分子形燃料電池(PEFC)の耐久性や出力密度の向上、コストの削減などが求められています。
FCの起動時に起こるガス分配の不均一性により、カソード側の触媒担体であるカーボンが酸化し(図1の赤字で示す反応)、触媒性能の劣化につながることが知られています⁽¹⁾。FCEVでは走行中の起動回数が多いことから、起動方法を最適化しカーボンの酸化を抑制する必要があります。
(1)古澤宏一朗ほか:燃料電池システムにおける起動時の劣化抑制制御.Honda R&D Technical Review,Vol.24No.2(October2012),p.79-84
HORIBAは、酸化反応時に発生する、CO₂を含むFCから排出されるガスをHORIBAのマルチガス分析計で計測することで、FCの耐久性向上研究にも役立つ、触媒層の性能劣化を定量的に評価できる手法をご紹介します。
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② 燃料電池評価装置 Evaluator LTシリーズ