紫外から近赤外領域の、まだ見ぬ未来を切り拓く。
分光の世界をリードするHORIBAグレーティングは、Jobin Yvonの高度なグレーティングテクノロジーにより、NASAの数々のプロジェクトに貢献。2009年の今まで、2度にわたりNASA Awardを授与されるなど、常に厳しい条件を求められる最先端の分野で活躍し、そのたびに技術を磨いてきました。
HORIBA創業以来のコア技術「赤外線」「X線」と、Jobin Yvonのコア技術「グレーティング」との融合により、赤外線から可視、X線まで、すべての光領域の基幹技術が揃い、光学装置のリーディングカンパニーとして新しい一歩を踏み出しています。
HORIBAは強みの上に強みを重ね、HORIBAだからこそ実現できるコア技術を提供することで、次なる未来を照らしていきます。
2006年9月11日、NASA JPL(ジェット推進研究所)のOCO(軌道上炭素観測衛星)代表研究者であるデイビッド・クリスプ氏は、3種類の優れたOCOグレーティングの製作に関して、オードリ・リアルド氏が管理する受託開発グレーティング製作チーム(HORIBA Jobin Yvon社)にJPL賞を贈呈。
OCOグレーティングは、HORIBAの優れた露光技術およびエッチング技術により開発された、高精度、高回折効率 かつ散乱の少ないグレーティングで、極限状況下での微弱なスペクトル測定において、大いにその威力を発揮しています。
パルスレーザを効率よく圧縮するためには、高回折効率かつ低迷光で、高い波面精度が必要とされます。
従来の機械切りグレーティングは、高効率は実現したものの、迷光・波面精度の点では充分とは言えませんでした。
HORIBAはホログラフィック露光技術により、低迷光かつ高い波面性精度を実現し、さらに溝間隔と深さを最適化することにより、高回折効率を実現。
HORIBAは世界に先駆けホログラフィック露光技術を用い、このアプリケーションの要求に応えるグレーティングの設計開発を行ったパイオニアです。
近年レーザの大出力化に伴い、従来のパルスレーザ圧縮用グレーティングの耐久性(ダメージ閾値)を 向上させるかが主要な問題となってきました。
HORIBAは、屈折率の違う2つの誘電体膜を交互に多層コーティングし、その最上層に溝を形成することにより反射効率を高め、かつ従来よりも高い耐久性(高ダメージ閾値)をもつ誘電体多層膜グレーティングの開発に成功しました。現在、世界で凌ぎを削っているレーザ核融合分野でスタンダードなグレーティングとなりつつあります。
HORIBAは軟X線領域分光用の領域にも広くさまざまなグレーティングを提供しています。
ホログラフィック露光技術およびエッチング技術により直接基板に溝を刻んでいるため、低迷光かつ耐熱性に優れています。
不等溝深さグレーティング (VariableGroove Depth Grating) は、溝の深さが一定ではなく、溝方向に沿って変化しているため、光を当てる場所を変えることにより、効率分布を変化させることができるユニークな仕様のグレーティングです。
現在さまざまなタイプのグレーティングが世に出ていますが、そのすべてにおいて、Jobin Yvonの技術に裏打ちされたHORIBAのグレーティングがパイオニアだったと言っても決して過言ではありません。
ホログラフィック・グレーティングへの技術革新、フラット・フィールド凹面グレーティングへの技術革新など、いわばグレーティング分野のブレークスルーを担ってきたのがJobin Yvonの技術です。また光学設計も得意としているため、アプリケーションに応じて、グレーティングの設計からそれを搭載した分光器まで、一貫した設計が自社で行えるのも特徴です。主な製品として挙げられる「ラマン分光装置」や「蛍光分光装置」に、そのような技術が生かされています。
一方、HORIBAグレーティングの活躍フィールドは幅広く、民生品だけでなく、広くサイエンス分野にも広がります。
極紫外域の軟X線分光分野(放射光用)、現在各国がレーザ核融合実現のため研究に凌ぎを削っている極めてエネルギーの高いパルスレーザの分野、果ては、地球大気のモニターや太陽系惑星観測用、宇宙開発の分野など、科学の最先端で使われる特殊なグレーティングを幅広く提供しているのもHORIBAだけです。
HORIBAが提供してきた先端分野への応用開発技術が、民生品への技術フィードバックとなり、尖端分野においても次のイノベーションの源泉となっています。
分光器の世界的な代名詞ともいえるJobin Yvonが歩んできた約200年。1819年の創業以来、尖端分野の最前線で活躍し続けてきたJobin Yvonの歴史は、まさに光学分野の技術革新の歴史と言えます。
最高峰のグレーティングとして世界的に名を馳せ、Jobin Yvonの技術に裏打ちされたHORIBAのグレーティングは、分光分析装置のコアパーツとして、HORIBAの最先端の分光分析装置に広く使われています。
とくにラマン分光装置では迷光が問題になり、低迷光を誇るHORIBAのホログラフックグレーティング が威力を発揮。現在リリースされている分光器や分光測定装置「ラマン分光装置」、「蛍光測定装置」などで、その卓越した技術が生かされています。
グレーティング技術および製品については、製品カタログをご覧ください。
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HORIBAグレーティングをコアパーツとする機器は、分野や用途により異なります。まずはお客様のご要望および仕様をお聞かせください。
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HORIBAグレーティングおよびHORIBA Jobin Yvon社に関する技術・製品のさらに詳しい情報をご覧いただけます。
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グレーティングに関する基礎知識は、HORIBAウェブサイトでご紹介しています。
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